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成長する空間をイメージできるのであれば最高

戦後の日本の一軒家、それこそ続き間三部屋くらいに水まわりといった空間に、何人もの家族が生活していた。それは畳の間が融通性を持たせる空間であったということと、部屋を仕切る障子や襖の開け閉めによって空間を大きくも小さくも使えたことに他ならない。日本の住まいのその良さを見直していくところから、小さくてもひろびろ暮らせる住まいが実現する。そしてその現代の住まいが、自然との結びつき、ご近所との人間関係、家族の絆に何らかの影を落としているといったら言い過ぎだろうか。生き方、暮らし方を間取りのテーマにしたら家をつくる時、こういう暮らしをしたいといった具体的なイメージが描けているだろうか。人から示唆されたり、どこかで印象に残っていた何かであったり、空想で描いたイメージでは意味がない。空想空間に自分をおいて考えるのでなく、これまでの生活の延長線上にあるこれからの暮らしがあって、その暮らしを実現できる空間、欲を言えばその暮らしをもっと豊かに、より創造性を駆り立ててくれるようなそんな成長する空間をイメージできるのであれば最高だ。