映画を通して見る俳優たち、実像を知らないせいもあって雰囲気のある人が多い。新しいものでは『ピアノ・レッスン』のホリー・ハンターや『夫たち・妻たち』のジュディ・デイビス、『オルランド』のティルダ・スウィントン、『めぐり逢う朝』のアンヌ・フロシエ、他にもいるけれど、最近の好きな人たちだ。彼女たちに共通するのは、存在感。女性らしさを秘めながら、それに留まらない人間性、現実と非現実というふうに、背中合わせの個性を両有しているような不思議な魅力がある。「Yさんて雰囲気のある方ね」こういってから私はYさんのことをほとんど知らないことに気づく。知らないことイコール雰囲気があるのでは決してない。決してないのだけど、未知数がより想像を掻き立ててくれることは確かだ。二、三度お目にかかって、そのおしゃれセンスが素敵で気にかかる。きっと、他の日も家での服装もおしゃれなのだろうなあ。だからもっとお会いしたい。話題が豊富で、頭の回転の良いSさん、昔からの友人だったように、話が面白く弾む。